英語は学生時代に一度は勉強したものの、大人になって忘れてしまったという方も多いのではないでしょうか。 しかし、英語は国際社会で通用する言語であり、仕事や趣味などさまざまな場面で役立つスキルです。
そこで今回は、大人の方でも中学レベルの英語を基礎からしっかり学び直せる、おすすめの本をご紹介します。
英語の学習では、文字だけを追っていると内容が頭に入りにくく、モチベーションを保つのが難しくなることがあります。
しかし、ビジュアル要素を取り入れることで、楽しみながら学習を進められるようになるのです。ですので今回はイラストや図解、マンガなどを豊富に使っている本を中心に紹介しますね。 特に、英語学習を久しぶりに始める方にとっては、親しみやすいイラストや読みやすい図解が、学習を続ける大きな助けになるでしょう。
紹介する本はどれも、中学英語の基礎を無理なくマスターできるよう工夫されています。 文法や語彙、読解、リスニング、ライティングなど、英語の基本スキルを偏りなく身につけられる構成になっているのが特徴です。 一冊一冊のコンセプトは異なりますが、どの本も初心者の方に寄り添いながら、着実に英語力を伸ばすことを目指しています。
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。改訂版 学研プラス
本書は、中学校で学ぶ英語の基礎知識を、イラストや図を使ってわかりやすく解説した一冊です。既刊の3冊分がこの改訂版では1冊にまとめられています。
1つ1つの文法項目について、イラストを交えながら丁寧に解説しているため、英語が苦手な方でも無理なく学習を進められるでしょう。 例えば、英語の品詞や文型、時制など、英文法の基本的な概念から順を追って説明。 日本語との違いが一目でわかるよう、対比させた図解も数多く掲載されています。 単語の意味や用法、イディオムなども例文とともに解説されているので、語彙力アップにも役立ちます。
また、各章末には練習問題が付いており、学んだ内容の定着を図ることができます。 文法問題だけでなく、穴埋め問題やリスニング問題なども豊富に収録。 総合的な英語力を養成できる構成となっています。 巻末の総仕上げ問題で、理解度をしっかり確認できるのもポイントです。
英語の基礎を一からやりなおしたい大人の方に最適の1冊だと言えるでしょう。 中学英語のエッセンスをこの1冊で効率的におさらいできます。 イラストや図解のサポートを受けながら、着実に学習を進めていってください。
マンガでわかる中学英語 中1~3 (COMIC×STUDY) 学研プラス
こちらは、中学3年間の英語の学習内容をマンガでわかりやすく解説したシリーズです。
登場人物たちの楽しい掛け合いを通して、自然に英語の文法や表現が身につく工夫がなされています。
各巻は中学校の学年ごとに分かれており、それぞれの学年で習う文法事項や英語表現を網羅。 1コマ1コマのマンガと、英語の重要ポイントが見事にリンクしているのが特徴です。 ストーリーを追っているうちに、知らず知らずのうちに英語の基礎知識が定着していくのです。
例えば、中1の巻では、be動詞や一般動詞の使い方、疑問文の作り方などを学習。 中2の巻では、助動詞や比較級、現在完了形などを、マンガのキャラクターたちとともに理解していきます。 中3の巻では、受動態や仮定法、関係代名詞など、より発展的な文法項目を扱っています。 どの巻も、マンガならではの表現力とユーモアを活かしながら、英語の骨格をしっかりと伝えてくれます。
また、各巻には文法だけでなく、英単語の覚え方や英文読解のコツ、リスニング問題への取り組み方なども収録。 総合的に英語力を伸ばせる内容になっているのも嬉しいポイントです。 各単元の終わりには復習用の練習問題も付いており、学んだ内容の定着を図ることができます。
英語に苦手意識のある中学生だけでなく、楽しみながら英語の基礎を学び直したい大人の方にもおすすめのシリーズです。 マンガの登場人物たちとともに、中学英語の世界を冒険してみませんか。 きっと英語学習が楽しくなること間違いなしです。 各巻を順番に読み進めることで、中学英語の全体像がしっかりとつかめるはずです。
マンガでおさらい中学英語(英文法マスター編) KADOKAWA
本書は、中学校の英語で学ぶ英文法の基本を、楽しいマンガとイラストで復習できる参考書です。
英語の授業でつまずきがちな文法事項を、視覚的に分かりやすく解説しているのが大きな特徴と言えるでしょう。
本書の主人公は、中学生の太郎と花子。 2人は学校の英語の授業で習った文法項目について、放課後や休日に復習します。 一緒に登場するのは、留学経験のある友人のマイクや、頼れる英語教師の山田先生です。 彼らの会話やつぶやきを通して、英文法のポイントが自然と読者の頭に入ってくる仕掛けになっているのです。
例えば、現在形と過去形の使い分け、進行形の作り方、助動詞の使い方など、中学英語の根幹をなす文法項目を扱ったマンガが随所に登場。 登場人物たちが、日常会話の中で文法について議論したり、例文を出し合ったりする様子が描かれています。 1コマ1コマのやり取りが、英文法の要点を的確に捉えているため、苦手意識を持つ読者でも無理なく理解を進められるはずです。
マンガだけでなく、図表やイラストを用いた解説ページも豊富に盛り込まれています。 英文の構造を視覚化したり、日本語と英語の発想の違いを対比したりと、様々な角度から文法事項へのアプローチを試みる構成。 時制の概念を説明する時計の図や、自動詞と他動詞の違いを表すイラストなど、読者の記憶に残る印象的な図解が満載です。
また、各章の終わりには「テスト形式の練習問題」が設けられており、マンガや図解で学んだ内容の定着度をチェックできます。 文法問題だけでなく、語彙力や英文読解力を試す問題にも挑戦。 中学校の定期テスト対策にも役立つことでしょう。
巻末には、学習事項の総復習を兼ねた「ファイナルテスト」も収録されています。
英語が苦手な中学生だけでなく、高校生や大人の方が英語の基礎を見直すのにもおすすめの1冊です。 マンガ形式の楽しい語り口調と、イラストを多用した解説が、読者を飽きさせず、集中力を持続させてくれます。 英語のつまずきポイントを徹底的に潰し、自信を持って英文法に向き合えるようになるはずです。 ぜひ本書を片手に、マンガの登場人物たちと一緒に英文法マスターの道を歩んでみてください。
英語ぐんぐんニャードリル ひろつるメソッド 最短最速!ゼロから一気に中2終了 講談社
本書は、人気英語講師・成毛眞氏が教材監修を手がけたドリル形式の問題集です。
ユニークなイラストを多用しながら、中学1年生から2年生の英語の学習内容をコンパクトにまとめあげています。
成毛氏が編み出した「ひろつるメソッド」と呼ばれる学習法を全面的に採用しているのが特徴。 英語の語順を視覚的に把握できる「ひろつる先生」と、英文をつなぐ助動詞の働きを表す「うなぎ」など、 成毛氏ならではの独自のキャラクターやアイデアが満載です。 これらのイラストを通して、英語の基本的な仕組みが楽しく理解できるよう工夫されています。
本書の構成は、大きく3つのステップに分かれています。 まず「ステップ1」では、英語の語順や品詞など、文の基本構造を押さえます。
次に「ステップ2」で、be動詞や一般動詞の使い方、疑問文の作り方など、中1レベルの文法事項を学習。
最後の「ステップ3」では、助動詞や比較級、現在完了など、中2レベルの文法項目を習得していきます。 各ステップとも、わかりやすい解説とドリル問題が交互に登場。 つまずきやすいポイントには、イラストを添えた丁寧な説明が施されています。
また、QRコードから音声を聞きながら学習を進められるのも、うれしいポイント。 英語の発音やリズムをしっかり耳に入れつつ、問題演習に取り組めます。 巻末には、学習事項の総復習を兼ねた達成度チェックテストも収録。 自分の理解度を確かめつつ、苦手分野を重点的に克服していけるでしょう。
中1~中2レベルの英語の基礎を最短でマスターしたい方におすすめの1冊です。 ひろつるメソッドならではの楽しいイラストとユニークな解説が、飽きずに学習を進める原動力になるはず。 ぜひ本書を手に取り、効率的に中学英語の総復習に取り組んでみてください。
やさしくまるごと中学英語 改訂版 学研プラス
本書は、中学校の英語の学習内容を、イラストや図表を豊富に使ってわかりやすくまとめた参考書です。
英単語や熟語の意味から、文法事項の解説、英文読解のコツまで、中学英語の基本がすべて網羅されています。
全体は、「基本編」「応用編」「実践編」の3部で構成。
「基本編」では、英語の語彙や文型、時制など、土台となる文法事項を丁寧に解説。 1項目ずつ、イラストを交えた簡潔な説明と、日英両語の例文で要点を押さえていきます。
「応用編」では、比較表現や助動詞、分詞など、やや発展的な文法項目を扱っています。 単に用法を説明するだけでなく、日本語と英語の発想の違いにも言及。 英語特有の表現方法について、イラストを通して理解を深められるのが特徴です。
「実践編」では、対話文や読解問題などを通して、実際のコミュニケーションの中で英語を使う練習ができます。 自然な会話表現や、パラグラフリーディングのコツなども、イラストや吹き出しでわかりやすく解説されています。
また、各セクションの終わりには「ステップアップ問題」が設けられており、学習事項の確認と定着が図れる構成。 文法問題だけでなく、語彙や表現を使った穴埋め問題、英作文など、バラエティ豊かな問題にチャレンジできます。
巻末には、学習の仕上げとして「総合問題」も収録。 60問にわたる充実した問題を通して、中学英語のおさらいが可能です。
本書は、英語の基礎を無理なく身につけたい中学生はもちろん、 苦手意識を持つ高校生や、英語の土台を作り直したい社会人の方にもおすすめ。 イラストや図解を手がかりに、楽しみながら基礎英語力を向上させていけるはずです。 短期間での網羅的な復習にも最適の1冊だと言えるでしょう。
中学英語の学び直しを成功させるためのポイント
1. 英語の基本ルールを理解する
英語の学習を進める上で、基本的な文法ルールを理解することは非常に重要です。 主語と動詞の関係、時制の使い分け、品詞の役割など、英文を構成する上での基本中の基本を押さえましょう。 これらのルールを正しく理解することが、英語力向上への第一歩となります。
2. 単語・熟語を着実に増やす
英文を読んだり書いたりする際には、一定量の語彙力が不可欠です。 中学レベルの重要単語・熟語をしっかりと覚えることで、英語の表現力を大きく伸ばすことができるでしょう。 ただし、無理に暗記しようとするのではなく、例文や構文の中で使い方を理解しながら少しずつ身につけていくのがコツです。
3. 英文を多く読む
英語の語順や表現パターンに慣れるためには、たくさんの英文に触れることが大切です。 教科書の例文はもちろん、やさしめの英語の本や記事などにも積極的にチャレンジしてみましょう。 分からない単語があっても、文脈から推測する習慣をつけることで、英文読解力が着実に向上していきます。
4. 音読・シャドーイングを活用する
英語は音声言語です。文字として目で見るだけでなく、音としてしっかり耳に入れることが重要となります。 教科書の例文や、お気に入りの英文を声に出して読んだり、CDの音声に合わせてシャドーイングしたりする練習を欠かさないようにしましょう。 自然な発音・イントネーションが身につき、リスニング力のアップにもつながります。
5. 英作文に取り組む
英語で文章を書く力を伸ばすには、実際に英作文に挑戦してみるのが一番です。 初めは短い文から始めて、徐々に長い文章が書けるようになることを目指しましょう。 自分で書いた英文は、先生や友人にチェックしてもらうと、間違いに気づきやすくなります。 添削を通して、英語表現の幅をさらに広げていきましょう。
6. 英語学習を習慣化する
英語の力を確実に伸ばすには、コツコツと継続して学習を重ねることが何より大切です。 1日30分でも構わないので、毎日英語に触れる時間を作る習慣をつけましょう。 学校の授業だけでなく、家庭学習の中にも英語の時間を取り入れるようにすると良いでしょう。 楽しみながら自分のペースで学習を続けることが、英語力アップへの近道です。
さいごに
今回は、中学英語の基礎をやりなおすのに役立つ本をご紹介しました。
これらの本に共通しているのは、イラストや図解、マンガなどのビジュアル要素を豊富に取り入れている点です。
英語の学習では、文字ばかりを追っていると内容が頭に入りにくく、モチベーションを保つのが難しくなることがあります。 しかし、絵や図を手がかりにすることで、楽しみながら学習を進められるようになるのです。 特に、英語学習を久しぶりに始める大人の方にとっては、親しみやすいイラストや読みやすい図解が、学習を続ける大きな助けになるでしょう。
紹介した本はどれも、中学英語の基礎を無理なくマスターできるよう工夫されています。 文法や語彙、読解、リスニング、ライティングなど、英語の基本スキルを偏りなく身につけられる構成になっているのが特徴です。 英語が苦手な方も、これらの本を使えば、自分のペースでじっくりと学習を進められるはずです。
また、1冊の本だけで学習を進めるのではなく、複数の教材を組み合わせて使うのも効果的です。 例えば、文法書で基本ルールを押さえつつ、マンガや図解の本で理解を深める。 単語集で語彙力を高めつつ、読解教材で応用力を養う。 このように、複数の教材を併用することで、多角的に英語力を伸ばすことができるのです。 ご自身に合う教材の組み合わせを見つけて、バランスの取れた学習を心がけましょう。
英語学習には努力が必要ですが、その過程で得られる喜びはひとしおです。 イラストを見てニュアンスを理解できたとき、マンガを読んで文法が腑に落ちたとき、練習問題ができるようになったとき。 そうした小さな成功体験の積み重ねが、学習を続けるモチベーションにつながっていきます。 「わかる楽しさ」を大切にしながら、一歩ずつ着実に英語力を伸ばしていってください。
中学英語をやり直すチャンスは、何歳になっても失われません。 今日から早速、英語学習をスタートしてみませんか。