今回は、ニュースを使った英会話の勉強法についてお話ししたいと思います。
英会話を上達させるためには、日常的に英語に触れることが大切ですよね。 そんな時、ニュースは最適な教材になります。
ニュースには、私たちの日常生活に密接に関わる情報が満載です。 政治、経済、社会問題など、話題に事欠きません。
しかも、ニュースの英語は比較的平易で分かりやすいのが特徴です。 英会話の勉強に取り入れない手はないでしょう。
そこで今回は、ニュースを使って効果的に英会話を学ぶ方法をご紹介します。 ぜひ最後までお付き合いください。
ニュースで英会話を勉強するメリット
まず初めに、ニュースを使って英会話を勉強するメリットを見ていきましょう。
ニュースで英会話の勉強をすると、以下のようなメリットがあります。
- 日常会話で使える実用的な英語表現が身につく
- 時事問題について英語で話せるようになる
- リスニング力が向上する
- 語彙力が高まる
- 英語の文章構成を学べる
ニュースの英語は、日常会話でもよく使われるフレーズが多く含まれています。 ニュースを通して実践的な英語表現を学ぶことができるでしょう。
また、ニュースを読み込むことで、政治や経済など時事問題について英語で話せるようにもなります。 教養が身につくのも嬉しいポイントですね。
聞き取り練習としても最適です。 リスニング力が上がるのはもちろん、キーワードを拾いながら内容を理解する力も養われます。
そして、ニュース英語独特の言い回しや文章構成のパターンを知ることで、英作文のスキルも自然と高まるはずです。
ニュースを使った英会話勉強法
では、具体的にニュースを使ってどのように英会話を勉強すれば良いのでしょうか。 いくつかの効果的な勉強法をご紹介します。
英字新聞を読む
まずは、英字新聞を読むことから始めましょう。 日本の主要新聞社は、英語版のウェブサイトを持っています。
例えば、以下のようなサイトで英文記事を読むことができます。
- The Japan Times
- The Mainichi
- The Asahi Shimbun
興味のある記事を選んで、まずはざっと読んでみましょう。 全体像をつかむことから始めるのがコツです。
分からない単語があれば、その都度調べるようにしましょう。 最初のうちは読むのに時間がかかるかもしれませんが、徐々にスピードが上がっていくはずです。
音声を聞く
英字新聞を読んだら、次は音声を聞いてみましょう。 ウェブサイトやアプリには、記事の音声を聞くことができるものもあります。
例えば、BBCやCNNのサイトでは、ニュース動画を見ながら英語の音声を聞くことができます。 英語のナレーションに耳を傾けてみてください。
普段英語を話す機会が少ない人にとって、リスニング練習は欠かせません。 ニュース英語独特のイントネーションやリズムにも注意して聞くようにしましょう。
聞き取れなかった部分は、英文記事を見ながらもう一度聞き直すと効果的ですよ。
シャドーイングをする
音声を聞いたら、次はシャドーイングをしてみましょう。 シャドーイングとは、音声に合わせて声に出しながら言葉を真似る練習方法です。
一文ずつ区切りながら、英語の発音やイントネーションを真似してみてください。 少しずつスピードを上げていくと、英語のリズムが身につきます。
初めは恥ずかしいかもしれませんが、声に出すことで英語の定着度が格段に上がるはずです。 ぜひ積極的にチャレンジしてみましょう。
要約してみる
読んだニュース記事の内容を、自分の言葉で要約してみるのも良い練習になります。
記事のポイントを簡潔にまとめる力が身につくだけでなく、英作文の練習にもなりますよ。 話し言葉としてアウトプットすることで、英語力のさらなる向上が期待できます。
大切なのは、要約を英語で行うこと。 初めは簡単な一文からで構いません。 徐々に長い文章で要約できるようになることを目指しましょう。
ニュース英語のリスニングに役立つリソース
英語のニュースを聞く際には、自分のレベルに合ったリソースを選ぶことが大切です。 初心者向けから上級者向けまで、様々なリスニング教材があります。
例えば、以下のようなサイトやアプリがおすすめです。
- NHK WORLD-JAPAN News
- VOA Learning English
- BBC Learning English
- CNN 10
これらのサイトでは、英語学習者向けにゆっくりとしたスピードで話してくれるので、初心者でも聞き取りやすいでしょう。 また、ニュースの内容も比較的シンプルなものが多いので、理解しやすいというメリットがあります。
中級者以上の人は、生のニュース番組に挑戦してみるのも良いですね。 CNNやBBCのニュース番組は、スピードが速くて聞き取りにくいと感じるかもしれません。でも、リスニング力を高めるには最適な教材です。 分からないところは何度も聞き直して、少しずつ慣れていくことが大切ですよ。
ニュース英語の語彙を増やすコツ
ニュースを読んだり聞いたりしていると、知らない単語に出会うことがありますよね。 特に、政治や経済関連の語彙は難しいと感じる人も多いでしょう。
そんな時は、ニュースの語彙を意識的に学習することをおすすめします。 例えば、以下のような方法が効果的です。
- 記事の中で重要だと思う単語をピックアップする
- ピックアップした単語を単語帳にまとめる
- 単語の意味を調べて、例文を書き出す
- 暗記した単語を実際に使ってみる
ニュースの語彙は、日常会話では使わないような単語も多く含まれています。 でも、ビジネスの場面などで役立つ表現も多いんです。
日々の学習の中で、ニュース特有の語彙を意識的に身につけていきましょう。 語彙力が上がれば、ニュースの内容理解もさらにスムーズになるはずです。
ニュース英語学習を継続するためのアドバイス
英語学習を続けていくためには、モチベーションを保つことが何より大切です。 特にニュース英語は、内容が難しいと感じることもあるでしょう。
挫折しそうになった時は、以下のようなことを心がけてみてください。
- 自分の興味のある分野のニュースを選ぶ
- 毎日少しずつでも継続する
- 学習仲間を見つける
- 達成感を味わう
自分の興味のある分野のニュースを選べば、学習が楽しくなります。 スポーツや芸能など、好きなジャンルから始めてみるのも良いですね。
そして、毎日コツコツと学習を続けることが何より大切です。 忙しくて時間が取れない日は、5分でも10分でも構いません。 英語に触れる習慣を持続することが成功の秘訣ですよ。
一人で学習を続けるのは難しいと感じたら、学習仲間を見つけるのもおすすめです。 オンラインでも英語学習コミュニティがたくさんあります。 仲間と刺激し合いながら、楽しく学習を続けていきましょう。
また、小さな達成感を味わうことも大切です。 最初は難しかった単語が聞き取れるようになった、ニュースの内容が理解できるようになったなど、自分の成長を実感することがモチベーションにつながりますよ。
ニュース英語の特徴とその対策
ニュース英語は、日常会話とは異なる特徴があります。 ここでは、ニュース英語特有の難しさと、その対策について見ていきましょう。
複雑な文構造
ニュース英語では、複雑な文構造が使われることが多いです。 長い複文や、主語と動詞が離れている文章などが登場します。
例えば、以下のような文章は、初心者には読み解くのが難しいかもしれません。
- The government, despite the opposition’s criticism, has decided to raise taxes in order to fund the new welfare program.(政府は、野党の批判にもかかわらず、新しい福祉プログラムに資金を提供するために増税を決定しました。)
このような複雑な文章に対処するには、文章を細かく区切って読むことが大切です。 コンマやピリオドで区切られた部分ごとに、意味を理解していきましょう。
主語と動詞に着目するのもポイントです。 主語と動詞の関係を押さえることで、文章の骨組みが見えてきます。
慣れないうちは時間がかかるかもしれませんが、練習を重ねることで徐々に読み解く力が身についていくはずです。
高度な語彙
ニュース英語では、日常会話では耳にしないような高度な語彙が使われることも多いです。 政治経済の専門用語や、ニュース特有の言い回しなどが登場します。
例えば、以下のような語彙は、ニュースでよく使われます。
- escalate (エスカレートする)
- sanctions (制裁)
- allegations (疑惑)
- insurgents (反乱軍)
これらの語彙を一つ一つ覚えるのは大変ですが、ニュースの内容を理解するためには必要不可欠です。 日ごろから意識的に語彙を増やす努力が求められます。
語彙力をつけるには、ニュース記事から単語を抜き出して、単語帳を作るのが効果的です。 意味を調べて例文を書き出すなどして、定着を図りましょう。
また、語根を覚えることも大切です。 例えば、「sanction」という単語は、「制裁」という意味だけでなく、「是認する」という意味もあります。 語根を押さえておくと、単語の意味を類推しやすくなります。
背景知識の必要性
ニュースを理解するには、背景知識が必要になることも多いです。 政治や経済、国際情勢など、ある程度の知識がないと内容を十分に理解できないこともあります。
例えば、以下のようなニュースを読む際は、背景知識が求められます。
- The G7 summit ended with a joint statement calling for a peaceful resolution of the conflict in Ukraine.(G7サミットは、ウクライナ紛争の平和的解決を求める共同声明を発表して終了しました。)
このニュースを読むには、G7が何なのか、ウクライナ情勢がどのような状況なのかを知っている必要があります。 一つ一つの単語は分かっても、背景知識がないと全体の意味が掴めないのです。
背景知識を身につけるには、日ごろからニュースに関心を持つことが大切です。 新聞やニュースサイトに目を通す習慣をつけましょう。
英語のニュースだけでなく、日本語のメディアでも世界情勢を把握するようにしてください。 背景知識があれば、スムーズにニュースの内容を理解できるようになります。
ニュース英語を学習に活用するアイデア
ここでは、ニュース英語を英語学習に活用するためのアイデアをご紹介します。 ニュースという身近な題材を使って、楽しみながら英語力を高めましょう。
スクリプトを音読する
ニュース番組の多くは、ウェブサイト上でスクリプトを公開しています。 このスクリプトを音読するのは、リスニング力とスピーキング力の向上に効果的です。
まず、スクリプトを見ながら音声を聞き、内容を理解します。 分からない単語があれば、辞書で調べるようにしましょう。
そして、スクリプトを見ないで音声を聞き、シャドーイングをします。 話すスピードは遅くても構いません。 英語の発音やイントネーションを真似ることがポイントです。
慣れてきたら、スクリプトを見ながら音読する練習をしてみてください。 ニュースキャスターになったつもりで、大きな声で読み上げるのがおすすめです。
繰り返し練習することで、英語の発音が上達し、スラスラ話せるようになるはずです。
要約して話す
ニュースの内容を要約して、自分の言葉で話すのも良い練習になります。 英語の要約力と、スピーキング力の向上が期待できます。
まずは、ニュースの内容をしっかりと理解することが大切です。 メモを取りながら、重要なポイントを押さえていきましょう。
そして、自分の言葉で要約してみてください。 初めは一文ずつでも構いません。 徐々に長い文章で要約できるようになることを目指しましょう。
要約した内容を、友達や家族に話して聞いてもらうのもおすすめです。 人前で話すことで、緊張感を持って練習に取り組めます。
また、要約した内容を録音して、自分の発音をチェックするのも効果的ですよ。
ディスカッションをする
ニュースの内容について、ディスカッションをするのも英語学習に最適です。 自分の意見を英語で述べる力が身につきます。
ディスカッションは、友達や家族と行うのが理想的ですが、一人でも可能です。 ニュースのトピックについて、自分の意見を英語で言ってみましょう。
例えば、以下のようなトピックについて話してみるのはどうでしょうか。
- Do you think the government’s decision to raise taxes is justified?
(政府の増税決定は正当化されると思いますか?) - What do you think about the current situation in Ukraine?
(ウクライナの現状についてどう思いますか?) - How can we solve the problem of climate change?
(気候変動の問題をどのように解決できるでしょうか?)
自分の意見を言うだけでなく、相手の意見に対して質問したり、反論したりするのも大切です。 ディスカッションを通して、コミュニケーション力と批判的思考力が養われるでしょう。
英語でのディスカッションは難しいと感じるかもしれませんが、練習を重ねることが何より大切です。 間違いを恐れずに、積極的に発言する姿勢を大切にしましょう。
おわりに
ニュース英語学習は、英会話力向上に欠かせない方法の一つです。 最初は難しく感じるかもしれませんが、コツコツと続ければ必ず力になるはずです。
日々の生活の中で触れる機会が多いニュース英語だからこそ、学習を継続しやすいのも魅力ですね。 「今日は忙しくて時間が取れなかった」という日があっても、ニュースに触れる時間を少しでも作ることをおすすめします。