こんにちは。
今日は、英語でよく使われる挨拶「What’s up」やその他の関連表現への返事の仕方について、お話ししたいと思います。
「What’s up」と聞かれたとき、どう答えればいいのか戸惑った経験はありませんか?
あるいは、「Hey」や「Hi」といった簡単な挨拶にどう返せばいいのか、悩んだことはないでしょうか。
この記事では、「What’s up」をはじめとする様々な英語の挨拶表現への返事の仕方を、具体例を交えて解説していきます。
ネイティブスピーカーのような自然な返し方のコツもお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
「What’s up」への基本的な返事
まずは、「What’s up」への基本的な返事から見ていきましょう。
「What’s up」は、直訳すると「何が上がっている?」となりますが、実際には「調子はどう?」「何かあった?」といった意味で使われる口語表現です。
この質問に対する最も一般的な返事をいくつか紹介します:
1. 「Not much」(特に何もないよ)
最もよく使われる返事の一つです。特に報告することがない場合によく使われます。
2. 「Same old, same old」(いつも通りだよ)
「Not much」と同じように、特に変化がないことを伝える表現です。
3. 「Just chillin’」(ただくつろいでるよ)
リラックスしている状態を表す返事です。
4. 「All good」(すべて順調だよ)
肯定的な状態を簡潔に伝える返事です。
5. 「Nothing much, how about you?」(特に何もないよ、君は?)
相手にも同じ質問を返すことで、会話を続ける機会を作ります。
これらの返事は、状況に応じて使い分けることができます。
例えば、友達と道ですれ違うときは「Not much」だけで十分かもしれません。
一方、久しぶりに会った友人なら「All good, just been busy with work. How about you?」(すべて順調だよ、仕事で忙しかったんだ。君はどう?)のように、少し詳しく答えるのもいいでしょう。
大切なのは、相手の様子や状況に合わせて、適切な長さと内容の返事を選ぶことです。
また、「What’s up」は必ずしも具体的な返事を期待しているわけではありません。
単なる挨拶として使われることも多いので、「Hey」や「Hi」と同じように、軽く返す程度で十分な場合もあります。
「What’s up」のバリエーションへの返事
「What’s up」には、いくつかのバリエーションがあります。
ここでは、そのバリエーションとそれぞれへの返事の仕方を見ていきましょう。
1. 「Wassup」への返事
「Wassup」は「What’s up」をさらにくだけた形です。
返事:「Yo! Not much, just hangin’.」(よう!特に何もないよ、ただぶらぶらしてる。)
2. 「Sup」への返事
「Sup」は「What’s up」を極限まで短縮した形です。
返事:「Sup, man. All cool here.」(やあ、兄弟。こっちは平和だよ。)
3. 「What’s new?」への返事
「What’s new?」は「What’s up」とほぼ同じ意味で使われます。
返事:「Not much new, same old routine.」(特に新しいことはないよ、いつもの日々だね。)
4. 「How’s it going?」への返事
「How’s it going?」も「What’s up」と似た意味で使われます。
返事:「It’s going well, thanks. How about you?」(うまくいってるよ、ありがとう。君はどう?)
5. 「How are you doing?」への返事
「How are you doing?」は少しフォーマルな印象があります。
返事:「I’m doing great, thanks for asking. And you?」(とても元気だよ、聞いてくれてありがとう。君は?)
これらのバリエーションへの返事も、基本的には「What’s up」への返事と同じように考えることができます。
ただし、「Wassup」や「Sup」などのより口語的な表現には、同じようにカジュアルな調子で返すのがよいでしょう。
例えば、「Sup」と聞かれて「I’m doing well, thank you for inquiring」(元気です、お尋ねいただきありがとうございます)と返すのは、やや不自然に聞こえます。
状況や相手との関係性を考慮して、適切な返事を選ぶことが大切です。
「Hey」「Hi」への返事の仕方
「Hey」や「Hi」は、「What’s up」よりもさらに簡単な挨拶です。
これらへの返事の仕方を見ていきましょう。
1. 「Hey」への返事
・ 「Hey!」(やあ!)
・ 「Hey there!」(やあ、こんにちは!)
・ 「Hey, how’s it going?」(やあ、調子はどう?)
2. 「Hi」への返事
・ 「Hi!」(こんにちは!)
・ 「Hello!」(こんにちは!)
・ 「Hi, nice to see you!」(こんにちは、会えてうれしいです!)
「Hey」や「Hi」は、単なる挨拶として使われることが多いので、同じ言葉を返すだけでも十分です。
ただし、会話を続けたい場合は、挨拶に続けて質問をするのもよいでしょう。
例えば
A: Hey!
B: Hey! How’s your day going?
(やあ!今日はどんな一日?)
あるいは
A: Hi!
B: Hi there! What brings you here today?
(こんにちは!今日はどうしてここに?)
このように、簡単な質問を加えることで、会話を発展させる機会を作ることができます。
また、「Hey」や「Hi」に対する返事は、相手の様子や声のトーンに合わせるのもポイントです。
元気よく「Hey!」と言われたら、同じように明るく返すのがよいでしょう。
一方、静かな「Hi」には、落ち着いたトーンで返すのが自然です。
状況に応じた「What’s up」への返事
「What’s up」への返事は、状況によって変える必要があります。
ここでは、いくつかの具体的な状況と、それぞれに適した返事の例を見ていきましょう。
1. 仕事場で同僚から言われたとき
返事:「Just getting started on the new project. How about you?」
(新しいプロジェクトを始めたところだよ。君は?)
2. 週末に友達から言われたとき
返事:「Not much, just enjoying my day off. Any plans for the weekend?」
(特に何もないよ、ただ休日を楽しんでる。週末の予定は?)
3. 学校で友達から言われたとき
返事:「Stressing about the upcoming exam. You ready for it?」
(次の試験のことでストレス溜まってるよ。君は準備できてる?)
4. パーティーで知り合いから言われたとき
返事:「Having a great time! This party is awesome, don’t you think?」
(すごく楽しいよ!このパーティー最高じゃない?)
5. オンラインゲームで知り合いから言われたとき
返事:「Just logged in. Ready for some gaming action?」
(今ログインしたところ。ゲームする準備はできてる?)
6. 長期休暇後に久しぶりに会った人から言われたとき
返事:「Great to see you! Just got back from an amazing vacation. How have you been?」
(会えてうれしいよ!素晴らしい休暇から帰ってきたところなんだ。君はどうだった?)
これらの例からわかるように、状況に応じて返事の内容を変えることで、より自然で適切なコミュニケーションが取れます。
また、相手の質問に答えるだけでなく、相手に質問を返すことで会話を続ける機会を作ることもできます。
状況に合わせて、適切な長さと内容の返事を選ぶことが大切です。
「What are you up to」への返事
「What are you up to」は「What’s up」よりも具体的な行動や予定を尋ねる表現です。
この質問への返事の仕方を見ていきましょう。
1. 具体的な行動を伝える
返事:「I’m just finishing up some work emails.」
(仕事のメールを終わらせているところだよ。)
2. 現在の状況を説明する
返事:「I’m in the middle of cooking dinner.」
(夕食の準備の真っ最中なんだ。)
3. 今後の予定を伝える
返事:「I’m about to head out for a run.」
(これからジョギングに出かけるところだよ。)
4. 特に何もしていない場合
返事:「Not much, just relaxing at home. How about you?」
(特に何もないよ、家でくつろいでるだけ。君は?)
5. 忙しい場合
返事:「I’m swamped with work right now. Can I get back to you later?」
(今、仕事で手一杯なんだ。後で連絡してもいい?)
「What are you up to」は、相手があなたの現在の状況や予定に興味を持っていることを示す質問です。
そのため、できるだけ具体的に答えるのがよいでしょう。
ただし、プライバシーに関わる内容や、相手に知られたくないことは避けるべきです。
また、この質問にも「Not much」と答えることはできますが、可能であればもう少し詳しい情報を添えるのがよいでしょう。
例えば:「Not much, just browsing Netflix for something to watch. Any recommendations?」
(特に何もないよ、ただNetflixで見るものを探してる。何かおすすめある?)
このように、自分の状況を伝えつつ、相手に質問を返すことで、会話を発展させることができます。
「How’s it going」「How are you doing」への返事
「How’s it going」と「How are you doing」は、「What’s up」と似たような使われ方をする表現です。
これらへの返事の仕方を見ていきましょう。
1. 「How’s it going」への返事
・ 「It’s going well, thanks!」(うまくいってるよ、ありがとう!)
・ 「Not bad, how about you?」(悪くないよ、君は?)
・ 「Pretty good, can’t complain.」(まあまあだね、文句は言えないよ。)
・ 「It’s going great! I just got a promotion.」(すごくいいよ!昇進したんだ。)
2. 「How are you doing」への返事
・ 「I’m doing fine, thanks for asking.」(元気だよ、聞いてくれてありがとう。)
・ 「I’m doing well. How about yourself?」(調子いいよ。あなたはどう?)
・ 「I’ve been better, but I’ll be okay.」(もっと良かったときもあるけど、大丈夫だよ。)
・ 「I’m doing great! Just got back from a wonderful vacation.」(すごく元気!素晴らしい休暇から帰ってきたところなんだ。)
これらの表現への返事は、基本的には肯定的な内容が望ましいです。
たとえ調子が悪くても、「Not too bad」(あまり悪くないよ)のように、ややポジティブな表現を使うのが一般的です。
ただし、親しい友人に対しては、より正直な気持ちを伝えても構いません。
例えば:「To be honest, I’m having a tough day. Could use some cheering up.」
(正直言うと、今日はきつい日なんだ。元気づけてもらえるとうれしいな。)
また、これらの質問に答えた後、「And you?」や「How about you?」と相手に問い返すのも良いでしょう。
これにより、会話を続ける機会を作ることができます。
返事の後のフォローアップ:会話を続けるコツ
「What’s up」やその他の挨拶への返事の後、会話を続けたい場合は、フォローアップの言葉を添えるのが効果的です。
ここでは、返事の後に使えるフォローアップの例をいくつか紹介します。
1. 相手に同じ質問を返す
返事:「Not much, just got back from the gym. How about you?」
(特に何もないよ、ジムから帰ってきたところ。君はどう?)
2. 最近の出来事を共有する
返事:「All good! I just started a new hobby. Have you ever tried painting?」
(すべて順調だよ!新しい趣味を始めたところなんだ。絵を描くのを試したことある?)
3. 今後の予定について話す
返事:「Not much now, but I’m excited about the weekend. Any plans?」
(今は特にないけど、週末が楽しみなんだ。何か予定ある?)
4. 共通の話題を持ち出す
返事:「Just thinking about that movie we saw last week. What did you think of the ending?」
(先週見た映画のことを考えてたところだよ。結末をどう思った?)
5. 相手の様子を尋ねる
返事:「I’m doing okay. You look a bit tired, though. Everything alright?」
(僕は大丈夫だよ。でも君、ちょっと疲れて見えるけど。大丈夫?)
6. 最近のニュースや話題について触れる
返事:「Not much here. Hey, did you hear about the new restaurant opening downtown?」
(こっちは特に何もないよ。ねえ、ダウンタウンに新しいレストランがオープンするって聞いた?)
7. 相手の興味や趣味に関連する質問をする
返事:「Just relaxing. By the way, how’s your guitar practice going?」
(ただくつろいでるよ。そういえば、ギターの練習はどう進んでる?)
これらのフォローアップを使うことで、単なる挨拶で終わらせず、より深い会話につなげることができます。
大切なのは、相手の興味を引きそうな話題や、相手も答えやすい質問を選ぶことです。
また、相手の返事をよく聞いて、そこからさらに会話を発展させていくのもコツの一つです。
例えば、相手が「I’m good, just got back from a trip」(元気だよ、旅行から帰ってきたところなんだ)と言ったら、「Oh, that sounds exciting! Where did you go?」(おお、それは楽しそう!どこに行ってきたの?)と質問を返すことで、会話を続けることができます。
このように、相手の発言に興味を示し、それに関連する質問をすることで、自然な流れで会話を深めていくことができるのです。
文化的な違いに注意:返事の仕方の国による違い
英語圏の国々でも、「What’s up」やその他の挨拶への返事の仕方には、微妙な違いがあります。
ここでは、主要な英語圏の国々における返事の特徴を見ていきましょう。
1. アメリカ
・ より直接的で、オープンな返事が一般的
・ 例:「Awesome! Just landed a new job.」(最高だよ!新しい仕事が決まったところなんだ。)
・ ポジティブな返事が好まれる傾向がある
2. イギリス
・ やや控えめで、ユーモアを交えた返事が多い
・ 例:「Not too shabby, can’t complain」(まあまあだね、文句は言えないよ)
・ 天気の話題が出やすい
3. オーストラリア
・ カジュアルで、スラングを多用する傾向がある
・ 例:「Yeah, good mate. Just chillin’」(ああ、いいよ、相棒。ただくつろいでる)
・ フレンドリーでリラックスした態度が一般的
4. カナダ
・ アメリカとイギリスの中間的な特徴を持つ
・ 例:「Pretty good, thanks. How about you?」(まあまあだよ、ありがとう。君はどう?)
・ 礼儀正しさを重視する傾向がある
5. アイルランド
・ ユーモアと物語性のある返事が好まれる
・ 例:「Grand altogether, just battling the weather as usual」(全体的に素晴らしいよ、いつも通り天気と戦ってるけどね)
・ 会話を楽しむ文化がある
これらの違いを知っておくと、それぞれの国の人々とコミュニケーションを取る際に役立ちます。
ただし、これはあくまで一般的な傾向であり、個人差もあることを忘れないでください。
また、どの国でも、相手の様子や状況に合わせて適切な返事を選ぶことが大切です。
例えば、フォーマルな場面では、国に関わらず、より丁寧な返事が求められます。
「I’m well, thank you. How are you?」(元気です、ありがとうございます。あなたはいかがですか?)のような返事が適切でしょう。
一方、友達同士の casual な会話では、それぞれの国の特徴がより顕著に現れる傾向があります。
これらの文化的な違いを意識しつつ、相手や状況に合わせて柔軟に対応することで、より自然で適切なコミュニケーションが取れるようになるでしょう。
「What’s up」への返事でよくある間違いと注意点
「What’s up」への返事で、よく間違えるポイントと、注意すべき点をいくつか紹介します。
1. 「I’m fine, thank you」と答える
・ 間違い:「What’s up」は「How are you?」とは異なる表現です。
・ 正しい返事:「Not much」「Just chillin’」など、より casual な返事が適切です。
2. 文字通りに解釈して「The sky」と答える
・ 間違い:「What’s up」は慣用句であり、文字通りの意味ではありません。
・ 正しい返事:状況や気分を簡単に伝える返事が適切です。
3. 長々と詳細な説明をする
・ 間違い:「What’s up」は簡単な挨拶であり、詳細な説明を求めているわけではありません。
・ 正しい返事:簡潔な返事の後、必要に応じて少し詳しい情報を加える程度が適切です。
4. 必ず何か起こっていることを答えなければならないと思い込む
・ 間違い:特に何もない場合でも、何か答えなければならないと焦る必要はありません。
・ 正しい返事:「Not much」「Same old, same old」など、特に変化がないことを伝える返事も適切です。
5. ネガティブな返事をする
・ 注意点:英語圏では、挨拶に対してネガティブな返事をするのは一般的ではありません。
・ 適切な返事:深刻な問題がある場合を除き、基本的にはポジティブまたは中立的な返事が望ましいです。
6. 「What’s up」を質問として捉えすぎる
・ 注意点:「What’s up」は単なる挨拶として使われることも多く、必ずしも具体的な返事を期待しているわけではありません。
・ 適切な対応:状況に応じて、簡単な挨拶として返すか、少し詳しい情報を加えるか判断しましょう。
7. フォーマルな場面で使用する
・ 注意点:「What’s up」は casual な表現であり、フォーマルな場面では適切ではありません。
・ 適切な対応:フォーマルな場面では、「How are you?」「How do you do?」などの表現を使いましょう。
これらの点に注意しながら、「What’s up」への返事を練習することで、より自然な英語でのコミュニケーションが取れるようになります。
大切なのは、相手との関係性や場面に応じて、適切な返事を選ぶことです。
また、英語のネイティブスピーカーの会話を注意深く観察したり、実際に使ってみて相手の反応を見たりすることで、徐々に自然な使い方を身につけていくことができるでしょう。
まとめ:自然な英語コミュニケーションを目指して
ここまで、「What’s up」をはじめとする英語の挨拶表現への返事の仕方について、詳しく見てきました。
基本的な返事の例から、状況に応じた使い分け、文化的な違い、さらには練習方法まで、幅広く解説しました。
英語の挨拶表現への適切な返事は、スムーズなコミュニケーションの第一歩となります。
ただし、完璧を目指すあまり、萎縮してしまう必要はありません。
大切なのは、相手とのコミュニケーションを楽しむ気持ちを持つことです。
多少の間違いがあっても、前向きな態度で会話に臨むことで、相手との良好な関係を築くことができます。
日々、少しずつ上達していくことを目指しましょう。