今回は、英検の各級の目安と、英検S-CBTとの違いについて詳しくご説明します。
英検は、日本で最も歴史のある英語検定試験です。 英語力を測定するための指標として広く認知されており、学習者の目標設定や、学習方法の選択に役立てられています。
英検の各級の目安
英検には、1級から5級までの5つのレベルがあります。 各級の目安は以下の通りです。
1級
英語力が非常に高く、仕事や学業で英語を使うことができるレベルです。 TOEICスコアでは900点以上に相当します。
1級の合格者は、英語を使用する環境で働くことができる英語力を持っています。 ビジネスや学術的な場面で、流暢に英語でコミュニケーションを取ることができます。 また、英語の文章を読んで内容を正確に理解し、自分の意見を英語で明確に表現できます。
1級の学習者は、英語の語彙力や文法知識が豊富で、ネイティブスピーカーに近い英語力を身につけています。 日常会話だけでなく、専門的な話題についても英語で議論ができるレベルです。
準1級
英語力が高く、日常会話から専門的な話題まで幅広く対応できるレベルです。 TOEICスコアでは730点以上に相当します。
準1級の合格者は、英語を使用する環境で働くことができる英語力を持っています。 ビジネスや学術的な場面で、ある程度の流暢さで英語でコミュニケーションを取ることができます。 また、英語の文章を読んで内容を理解し、自分の意見を英語で表現できます。
準1級の学習者は、英語の語彙力や文法知識が豊富で、ネイティブスピーカーとコミュニケーションを取ることができるレベルです。 日常会話だけでなく、ビジネスや学術的な話題についても英語で議論ができます。
2級
日常的な話題について、ある程度の長さの会話ができるレベルです。 TOEICスコアでは550点以上に相当します。
2級の合格者は、日常的な場面で英語を使ってコミュニケーションを取ることができます。 簡単な日常会話であれば、ある程度の流暢さで英語で会話ができます。 また、英語の文章を読んで大まかな内容を理解することができます。
2級の学習者は、英語の基礎的な語彙力や文法知識を身につけており、日常的な話題について英語で意思疎通ができるレベルです。 簡単な英語の文章を読んだり、書いたりすることができます。
準2級
簡単な日常会話ができ、ゆっくりとしたスピードの英語が理解できるレベルです。 TOEICスコアでは400点以上に相当します。
準2級の合格者は、簡単な日常会話を英語で行うことができます。 ゆっくりとしたスピードの英語であれば、大まかな内容を理解することができます。 また、簡単な英語の文章を読んで、内容を理解することができます。
準2級の学習者は、英語の基礎的な語彙や文法を学習しており、簡単な日常会話ができるレベルです。 英語の文章を読んだり、簡単な文章を書いたりすることができます。
3級
簡単な日常会話ができ、英語の基礎的な文法や語彙を理解しているレベルです。 TOEICスコアでは300点以上に相当します。
3級の合格者は、簡単な日常会話を英語で行うことができます。 英語の基礎的な文法や語彙を理解しており、簡単な英語の文章を読むことができます。
3級の学習者は、英語の基礎的な語彙や文法を学習しており、簡単な日常会話ができるレベルです。 英語の文章を読んだり、簡単な文章を書いたりすることができます。
4級
英語の基礎的な文法や語彙を学習し、簡単な会話ができるレベルです。 小学校高学年から中学校1年生程度の英語力です。
4級の合格者は、英語の基礎的な文法や語彙を理解しており、簡単な日常会話ができます。 簡単な英語の文章を読んで、内容を理解することができます。
4級の学習者は、英語の基礎的な語彙や文法を学習しており、簡単な日常会話ができるレベルです。 英語の文章を読んだり、簡単な文章を書いたりすることができます。
5級
英語学習の入門レベルで、簡単な単語や表現を理解しているレベルです。 小学校中学年程度の英語力です。
5級の合格者は、英語の基礎的な単語や表現を理解しており、簡単な会話ができます。 簡単な英語の文章を読んで、内容を理解することができます。
5級の学習者は、英語の基礎的な単語や表現を学習しており、簡単な会話ができるレベルです。 英語の文章を読んだり、簡単な文章を書いたりすることができます。
以上が、英検の各級の目安です。 自分の英語力に合ったレベルを目指して、学習を進めていきましょう。
英検各級の習得目標
英検の各級には、それぞれ習得目標が設定されています。 習得目標を理解することで、学習の方向性を明確にすることができます。
1級の習得目標
- 社会生活で必要とされる高度な英語運用力を身につける
- 専門的な内容の英語を理解し、議論できる
- 英語で論理的な文章を書くことができる
準1級の習得目標
- 日常生活や仕事で必要とされる実用的な英語運用力を身につける
- 幅広い話題について、英語で意見を述べることができる
- 英語の文章を読んで、内容を正確に理解できる
2級の習得目標
- 日常生活で必要とされる基本的な英語運用力を身につける
- 簡単な日常会話を英語で行うことができる
- 英語の文章を読んで、大まかな内容を理解できる
準2級の習得目標
- 基礎的な英語運用力を身につける
- 簡単な日常会話を英語で行うことができる
- 英語の文章を読んで、内容を理解できる
3級の習得目標
- 英語の基礎的な語彙や文法を理解する
- 簡単な日常会話を英語で行うことができる
- 英語の文章を読んで、内容を理解できる
4級の習得目標
- 英語の基礎的な語彙や文法を理解する
- 簡単な日常会話を英語で行うことができる
- 英語の文章を読んで、内容を理解できる
5級の習得目標
- 英語の基礎的な単語や表現を理解する
- 簡単な会話を英語で行うことができる
- 英語の文章を読んで、内容を理解できる
以上が、英検各級の習得目標です。 自分の目標に合わせて、学習を進めていきましょう。
英検の推奨目安
英検の各級には、年齢や学習期間などの推奨目安が設定されています。 推奨目安を参考にすることで、効果的に学習を進めることができます。
1級の推奨目安
- 英語学習期間: 900時間以上
- 学習目安: 大学生以上
- 英語力の目安: 英語を使用する環境で働くことができるレベル
準1級の推奨目安
- 英語学習期間: 700時間以上
- 学習目安: 高校生以上
- 英語力の目安: 日常会話から専門的な話題まで対応できるレベル
2級の推奨目安
- 英語学習期間: 500時間以上
- 学習目安: 高校生以上
- 英語力の目安: 日常的な話題について会話ができるレベル
準2級の推奨目安
- 英語学習期間: 300時間以上
- 学習目安: 中学生以上
- 英語力の目安: 簡単な日常会話ができるレベル
3級の推奨目安
- 英語学習期間: 200時間以上
- 学習目安: 小学校高学年以上
- 英語力の目安: 基礎的な文法や語彙を理解しているレベル
4級の推奨目安
- 英語学習期間: 100時間以上
- 学習目安: 小学校高学年以上
- 英語力の目安: 基礎的な文法や語彙を学習し、簡単な会話ができるレベル
5級の推奨目安
- 英語学習期間: 50時間以上
- 学習目安: 小学校中学年以上
- 英語力の目安: 簡単な単語や表現を理解しているレベル
以上が、英検の推奨目安です。 自分の年齢や学習期間に合わせて、目標とする級を設定しましょう。
英検S-CBTとの違い
英検S-CBTは、英検の新しい形式の試験です。 従来の英検との主な違いは以下の通りです。
受験方法
英検S-CBTは、コンピューターを使用してオンラインで受験します。 一方、従来の英検は、会場で紙と鉛筆を使って受験します。
英検S-CBTは、自宅や学校など、インターネット環境があれば受験できるのが特徴です。 パソコンやタブレット、スマートフォンを使って受験することができます。
一方、従来の英検は、指定された会場で受験する必要があります。 会場までの交通手段や時間を考慮する必要があるため、受験の計画を立てる際に注意が必要です。
試験内容
英検S-CBTは、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を測定します。 一方、従来の英検は、リーディングとリスニングのみを測定します。
英検S-CBTでは、実際のコミュニケーションに近い形式で英語力を測定することができます。 ライティングでは、与えられたトピックについて英語で文章を書く問題が出題されます。 スピーキングでは、コンピューター上で英語の質問に答える問題が出題されます。
一方、従来の英検では、リーディングとリスニングの2技能のみを測定します。 ライティングやスピーキングの技能は測定されないため、英語の運用力を総合的に判断することはできません。
結果の通知
英検S-CBTは、受験後すぐに結果が分かります。 一方、従来の英検は、試験日から約1ヶ月後に結果が通知されます。
英検S-CBTでは、受験終了後すぐに合否結果や得点が表示されます。 自分の英語力を即座に把握することができるため、学習の振り返りや次の目標設定に役立ちます。
一方、従来の英検では、結果の通知に時間がかかります。 試験日から約1ヶ月後に合否結果が通知され、得点については後日別途通知されます。
受験料
英検S-CBTは、従来の英検よりも受験料が安くなっています。
英検S-CBTの受験料は、級によって異なりますが、従来の英検と比べて安価に設定されています。 また、オンラインでの受験となるため、会場までの交通費や宿泊費などの付帯費用がかかりません。
一方、従来の英検は、会場までの交通費や宿泊費などの付帯費用がかかる場合があります。
以上が、英検S-CBTと従来の英検との主な違いです。 自分のニーズや目的に合わせて、適切な試験形式を選びましょう。
まとめ
英検は、英語力を測定するための指標として広く認知されています。 各級の目安を理解して、自分の英語力に合ったレベルを目指して学習を進めましょう。
また、英検の各級には、習得目標や推奨目安が設定されています。 自分の目標に合わせて、学習計画を立てることが重要です。
英検S-CBTは、従来の英検とは異なる特徴があります。 受験方法や試験内容、結果の通知などを理解して、自分に合った試験形式を選びましょう。