こんにちは。
今回は、英語の文章を作る上で欠かせない要素の一つの「動詞」ついて解説していきます。
動詞の種類が多くて、使い方もよくわからない。 そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
ここでは、初心者の方でもわかりやすいように、英語の動詞の基本をご紹介します。 動詞の種類や使い方のルールを知れば、英語学習がぐんと前進するはずですよ。 一緒に、英語の動詞について理解を深めていきましょう。
動詞ってどんな言葉?役割を知ろう
まずは、動詞とはどのような言葉なのか、簡単に説明しますね。
動詞は、主語(人や物)の動作や状態を表す言葉です。 英語の文章は、「主語+動詞」を軸に成り立っています。 つまり、動詞は英語の文章を作る上で欠かせない要素なのです。
例えば、次のような文章を見てみましょう。
- I swim in the pool.(私はプールで泳ぎます)
- She is a doctor.(彼女は医者です)
- They played soccer yesterday.(彼らは昨日サッカーをしました)
これらの文章では、「swim」「is」「played」が動詞として使われています。 動詞が文章の中心となって、主語の動作や状態を表しているのがわかりますね。
動詞の種類を覚えよう
次に、動詞の種類について見ていきましょう。 英語の動詞は大きく分けて、以下の3つに分類されます。
- 一般動詞(普通動詞)
- be動詞
- 助動詞
それぞれの特徴を詳しく説明しますね。
1. 一般動詞
一般動詞は、主語の具体的な動作を表す動詞です。 例えば、次のような動詞が一般動詞に当てはまります。
- eat(食べる)
- run(走る)
- speak(話す)
- study(勉強する)
日常生活の中で、よく使う動作を表す動詞は、ほとんどが一般動詞です。 一般動詞は、文章の中で重要な情報を伝える役割を担っています。
2. be動詞
be動詞は、主語の状態や属性を表す動詞です。 「am」「is」「are」の三つの形があり、主語によって使い分けます。
- I am a student.(私は学生です)
- She is happy.(彼女は幸せです)
- They are busy.(彼らは忙しいです)
be動詞は、主語の様子や性質を説明する時によく使われます。 一般動詞と違って、be動詞だけでは具体的な動作は表せません。
3. 助動詞
助動詞は、一般動詞やbe動詞と一緒に使われる動詞です。 文章の中で、以下のような役割を果たします。
- 疑問文や否定文を作る
- 時制(現在・過去・未来)を表す
- 話者の気持ちを表す
よく使われる助動詞には、以下のようなものがあります。
- can(~できる)
- will(~だろう)
- may(~かもしれない)
- should(~すべきだ)
助動詞は単独では使われず、必ず一般動詞などと組み合わせて使います。 助動詞を使いこなすことで、より自然な英語表現ができるようになりますよ。
一般動詞の例文と解説
一般動詞は、主語の具体的な動作を表す動詞です。 以下のような例文を見てみましょう。
- I eat an apple every morning.(私は毎朝りんごを食べます)
- She runs in the park every weekend.(彼女は毎週末公園で走ります)
- He speaks English fluently.(彼は英語を流暢に話します)
- They study math for two hours every day.(彼らは毎日2時間数学を勉強します)
これらの文章では、「eat」「run」「speak」「study」が一般動詞として使われています。 一般動詞は、主語が何をしているのかを具体的に表しているのがわかりますね。
一般動詞の使い方で注意したいのが、時制による変化です。 例えば、「eat」の過去形は「ate」、過去分詞形は「eaten」になります。
- 現在形:I eat an apple every morning.(私は毎朝りんごを食べます)
- 過去形:I ate an apple yesterday.(私は昨日りんごを食べました)
- 現在完了形:I have eaten an apple.(私はりんごを食べたところです)
「eaten」は過去分詞形として現在完了形で使われています。
このように、一般動詞は時制に合わせて形を変えることを覚えておきましょう。
be動詞の例文と解説
be動詞は、主語の状態や属性を表す動詞です。 「am」「is」「are」の三つの形があることを先ほど説明しましたが、それぞれの使い方を例文で見ていきましょう。
- I am happy.(私は幸せです)
- She is a student.(彼女は学生です)
- It is cold today.(今日は寒いです)
- We are busy now.(私たちは今忙しいです)
- They are doctors.(彼らは医者です)
be動詞は、主語の状態(幸せ、忙しいなど)や属性(学生、医者など)を表しています。 主語が何者なのか、どんな様子なのかを説明する時に使われるのがbe動詞です。
また、be動詞にも時制による変化があります。 現在形は「am」「is」「are」ですが、過去形は「was」「were」になります。
- 現在形:I am a teacher.(私は教師です)
- 過去形:I was a teacher.(私は教師でした)
be動詞の使い分けと時制の変化にも注意しながら、文章を作ってみてくださいね。
助動詞の例文と解説
助動詞は、一般動詞やbe動詞と一緒に使われる動詞です。 よく使われる助動詞の例文を見てみましょう。
- I can speak English.(私は英語を話すことができます)
- She will visit Kyoto next month.(彼女は来月京都を訪れるでしょう)
- It may rain tomorrow.(明日は雨が降るかもしれません)
- You should study harder.(あなたはもっと頑張って勉強すべきです)
- They must be tired.(彼らは疲れているに違いない)
これらの文章では、「can」「will」「may」「should」「must」が助動詞として使われています。 助動詞は、一般動詞などと組み合わさることで、そのニュアンスを変化させる働きがあるんです。
例えば、「I speak English.」(私は英語を話します)という文章に「can」を付けると、「話すことができる」という能力を表せます。 「will」を使えば、未来の予定や意思を表現できますし、「may」なら可能性を示せます。
助動詞の使い方を工夫することで、自分の言いたいことをより的確に伝えられるようになりますよ。
過去分詞形と現在完了形の関係
過去分詞形は、動詞の基本形から作られる形で、主に以下の2つの用法で使われます。
- 現在完了形(have/has + 過去分詞形)
- 受動態(be動詞 + 過去分詞形)
ここでは、現在完了形における過去分詞形の使い方に焦点を当てて解説します。
現在完了形の作り方と意味
現在完了形は、「have/has + 過去分詞形」で作ります。
- I/You/We/They have + 過去分詞形
- He/She/It has + 過去分詞形
現在完了形は、過去に始まった行為や状態が現在まで続いている、または過去の行為の結果が現在に影響を与えていることを表します。
以下のような例文を見てみましょう。
- I have lived in Tokyo for 5 years.(私は東京に5年間住んでいます)
- She has already finished her homework.(彼女はもう宿題を終えました)
- They have just arrived at the airport.(彼らは空港に到着したところです)
これらの文章では、過去分詞形(lived, finished, arrived)が現在完了形の一部として使われています。
「eat」の過去分詞形「eaten」の使い方
先ほど例文にあった「eat」を例に、過去分詞形「eaten」の使い方を見ていきましょう。
- I have eaten an apple.(私はりんごを食べたところです)
この文章は、「りんごを食べる」という行為が過去に完了し、その結果が現在に影響を与えていることを表しています。つまり、「りんごを食べた」という事実が、現在の状況(お腹が満たされている、りんごがなくなったなど)につながっているのです。
過去分詞形「eaten」だけでは、「食べられた」という受動態の意味になります。現在完了形で使うためには、「have/has + eaten」のように、助動詞との組み合わせが必要なのです。
動詞の使い方のルールを理解しよう
動詞を正しく使うには、以下のようなルールを理解しておく必要があります。
1. 主語と動詞の数の一致
英語では、主語が単数か複数かによって、動詞の形が変化します。 これを「主語と動詞の数の一致」と言います。
例えば、以下のような文章を見てみましょう。
- She works hard.(彼女は一生懸命働く)
- They work hard.(彼らは一生懸命働く)
主語が「She」の場合は動詞が「works」、「They」の場合は「work」になっています。 このように、主語に合わせて動詞の形を変えるのが基本ルールです。
2. 時制に合わせた動詞の変化
英語の動詞は、時制(現在・過去・未来)に合わせて形が変化します。 基本的なルールは以下の通りです。
- 現在形:動詞の原形を使う
- 過去形:動詞の過去形を使う
- 未来形:will + 動詞の原形を使う
例えば、「play」という動詞の場合は、以下のように変化します。
- 現在形:play
- 過去形:played
- 未来形:will play
時制に合わせて正しい動詞の形を使うことで、いつの出来事なのかが明確になります。
3. 不規則動詞の過去形・過去分詞形に注意
英語の動詞の多くは規則的に変化しますが、中には不規則に変化するものもあります。 これを「不規則動詞」と言います。
例えば、以下のような不規則動詞があります。
- go – went – gone(行く)
- have – had – had(持っている)
- come – came – come(来る)
不規則動詞は、過去形や過去分詞形が規則的に変化しないため、注意が必要です。 不規則動詞の変化パターンは、別途覚える必要がありますね。
現在形の使い方と例文
現在形は、現在の状態や習慣的な行動を表すときに使います。現在形には、「現在単純形」と「現在進行形」の2種類があります。
1. 現在単純形
現在単純形は、習慣的な行動や普遍的な真理を表すときに使います。
- I play tennis every weekend.(私は毎週末テニスをします)
- She works at a hospital.(彼女は病院で働いています)
- The sun rises in the east.(太陽は東から昇ります)
現在単純形は、三単現(he, she, itなど)の場合、動詞の語尾に「-s」または「-es」を付けることを忘れないようにしましょう。
2. 現在進行形
現在進行形は、今まさに起こっている最中の出来事を表すときに使います。「am/is/are + 動詞の-ing形」で作ります。
- I am reading a book now.(私は今本を読んでいます)
- She is cooking dinner in the kitchen.(彼女は台所で夕食を作っています)
- They are playing soccer in the park.(彼らは公園でサッカーをしています)
現在進行形を使うことで、「今この瞬間に起こっていること」を強調して伝えられます。
過去形の例と解説
英語の動詞は、時制に合わせて形が変化します。 ここでは、特に過去形の使い方について、具体的な例を見ていきましょう。
過去形は、「昨日」「先週」「2年前」など、過去の出来事を表す際に使います。 過去形の作り方は、動詞の種類によって異なります。
1. 規則動詞の過去形
規則動詞の過去形は、動詞の語尾に「-ed」を付けることで作ります。 例えば、以下のような過去形になります。
- play(遊ぶ) → played
- walk(歩く) → walked
- study(勉強する) → studied
これらの動詞を使って、過去の出来事を表す文章を作ってみましょう。
- I played soccer yesterday.(私は昨日サッカーをしました)
- She walked in the park last weekend.(彼女は先週末に公園を歩きました)
- They studied English last night.(彼らは昨夜英語を勉強しました)
このように、規則動詞の過去形は「-ed」を付けるだけなので、比較的覚えやすいですね。
2. 不規則動詞の過去形
一方、不規則動詞の過去形は、一定のルールがないため、個別に覚える必要があります。 よく使われる不規則動詞の過去形を見てみましょう。
- go(行く) → went
- see(見る) → saw
- have(持つ) → had
- come(来る) → came
- eat(食べる) → ate
これらの不規則動詞を使った過去形の文章の例は、以下の通りです。
- I went to the movie theater last night.(私は昨夜映画館に行きました)
- She saw a beautiful rainbow yesterday.(彼女は昨日美しい虹を見ました)
- He had a headache this morning.(彼は今朝頭痛がありました)
- They came to my birthday party last week.(彼らは先週私の誕生日パーティーに来ました)
- We ate pizza for dinner last night.(私たちは昨夜の夕食にピザを食べました)
不規則動詞の過去形は、動詞ごとに異なる変化をするので、ある程度まとめて覚えるのがおすすめです。 例えば、「go – went」「see – saw」のように、セットで覚えると記憶に定着しやすいですよ。
3. be動詞の過去形
be動詞(am, is, are)の過去形は、「was」と「were」の2種類があります。 主語によって、以下のように使い分けます。
- I, He, She, It → was
- You, We, They → were
これらのbe動詞の過去形を使った文章の例は、次の通りです。
- I was sick yesterday.(私は昨日病気でした)
- She was busy last week.(彼女は先週忙しかったです)
- It was cold this morning.(今朝は寒かったです)
- You were late for school yesterday.(あなたは昨日学校に遅刻しました)
- We were happy to see you last night.(私たちは昨夜あなたに会えて嬉しかったです)
be動詞の過去形は、主語によって「was」か「were」のどちらかを使うことを覚えておきましょう。
4. 過去形を使うときの注意点
過去形を使う際は、以下の点に注意しましょう。
- 文章の中で過去形と現在形を混在させない
- 時間を表す言葉(yesterday, last week, two days agoなど)と過去形を合わせて使う
- 過去形にするのは動詞だけで、他の単語は変化させない
特に、文章の時制を統一することが大切です。 過去形で書き始めたら、途中で現在形に変えないように気をつけましょう。
未来形の使い方と例文
未来形は、未来の予定や意志を表すときに使います。未来形には、「will」「be going to」「現在進行形」などを使う方法があります。
1. “will” を使う未来形
「will + 動詞の原形」で未来の予定や意志を表せます。
- I will visit my grandparents next weekend.(私は来週末に祖父母を訪ねるつもりです)
- She will start a new job next month.(彼女は来月新しい仕事を始めるでしょう)
- They will get married in June.(彼らは6月に結婚する予定です)
2. “be going to” を使う未来形
「am/is/are going to + 動詞の原形」で、近い未来の予定を表せます。
- I am going to meet my friends tonight.(私は今夜友達に会うつもりです)
- She is going to travel to Europe next summer.(彼女は来年の夏にヨーロッパ旅行に行く予定です)
- They are going to have a baby soon.(彼らはもうすぐ赤ちゃんが生まれる予定です)
3. 現在進行形で未来を表す
「現在進行形(am/is/are + 動詞の-ing形)」でも、近い未来の予定を表せます。
- I am meeting my boss tomorrow morning.(私は明日の朝、上司に会う予定です)
- She is having a party next Saturday.(彼女は来週の土曜日にパーティーを開く予定です)
- They are leaving for New York next week.(彼らは来週ニューヨークに出発する予定です)
未来を表す方法は複数ありますが、状況に応じて適切な形を選ぶことが大切ですね。
動詞の見分け方のコツ
英語の文章の中から動詞を見つけるのは、初心者にとってはなかなか難しいものです。 でも、ここで紹介するコツを意識して練習することで、だんだんと動詞を見分けられるようになりますよ。
1. 主語の後に来る言葉に注目する
英語の文章は「主語 + 動詞 + 目的語」の語順が基本です。 つまり、主語の後ろに来る言葉は動詞である可能性が高いのです。
例えば、次のような文章を見てみましょう。
- I play the piano.(私はピアノを弾きます)
- She sings a song.(彼女は歌を歌います)
- They watch a movie.(彼らは映画を見ます)
これらの文章では、主語(I, She, They)の後に来る言葉(play, sings, watch)が動詞になっています。
ただし、主語の後ろが必ず動詞とは限りません。 例えば、以下のような文章では、主語の後ろが形容詞や名詞になっています。
- I am happy.(私は幸せです)
- She is a doctor.(彼女は医者です)
このように、be動詞(am, is, are)の後ろは形容詞や名詞が来ることが多いので、注意が必要です。
2. 時制を表す言葉に注目する
動詞は時制によって形が変化するので、時制を表す言葉に注目するのも動詞を見分けるコツの一つです。
例えば、以下のような文章を見てみましょう。
- I played the piano yesterday.(私は昨日ピアノを弾きました)
- She will sing a song tomorrow.(彼女は明日歌を歌うでしょう)
これらの文章では、「played」「will sing」が動詞として使われています。 「played」は一般動詞の過去形、「will sing」は未来形を表しているのがわかりますね。
このように、動詞の近くにある「-ed」(過去形)や「will」(未来形)などの言葉に注目することで、動詞を見分けやすくなります。
3. 文章の意味を考える
文章の意味を考えることも、動詞を見つけるヒントになります。 「主語が何をしているのか」「主語はどんな状態なのか」を考えてみましょう。
例えば、次のような文章があるとします。
- I ( ) a book now.(私は今本を読んでいます)
この文章の意味を考えると、( )の部分には「read」(読む)という動詞が入ると予想できます。 主語である「I」が今していることは「本を読む」ことだからですね。
このように、文章の内容から考えると、動詞が見つけやすくなります。 特に、主語の後ろの部分に注目して、「主語の動作は何か」を意識してみてください。
4. よく使われる動詞を覚える
よく使われる動詞を覚えておくことも、動詞の見分けに役立ちます。 例えば、以下のような動詞は、英語の文章でよく見かけるものです。
- say(言う)
- go(行く)
- see(見る)
- know(知っている)
- think(考える)
- want(欲しい)
- use(使う)
- find(見つける)
これらの動詞を覚えておくと、文章の中で見かけた時に「これは動詞だ」と認識しやすくなります。 よく使われる動詞を意識的に覚えて、文章を読む際の「動詞探し」に役立ててくださいね。