こんにちは。
今回は、英検2級の面接試験について詳しく解説していきます。 英検2級の面接は、二次試験の一部として行われ、面接委員1名とのやり取りで進められます。 面接時間は約7分間で、しっかりと準備をしていれば十分に対応できる時間です。 それでは、面接の流れと攻略法について見ていきましょう。
面接の流れ
1. 入室とあいさつ
面接室に入ったら、面接官の指示に従って「面接カード」を手渡します。 その後、着席するよう指示されるので、席につきましょう。 面接官が氏名と受験級を確認し、簡単な挨拶を交わします。
2. 問題カードの受け取りと黙読・音読
面接官から「問題カード」が2枚手渡されます。 まずは、問題カードに記載されているパッセージ(文章)を20秒間で黙読します。 その後、面接官の指示に従ってタイトル部分から音読しましょう。 抑揚やポーズ、アクセントなどに気を付けながら、正しい発音で読むことが大切です。
3. 問題カードに関する質問
音読が終わると、面接官から問題カードに関する質問が3題出題されます。 No. 1の質問はパッセージについての質問で、答えはパッセージ内から探し出します。 No. 2と3の質問はイラストについての質問です。 No. 2では、カードに描かれているイラストの物語がどのように展開されているのかを、シンプルに説明しましょう。
4. 受験者自身に関する質問
問題カードを裏返すよう指示された後、受験者自身の意見などを問う質問が2題出題されます。 No. 3では「問題カード」のトピックに関連した内容について、意見が問われます。 No. 4も同じく意見を問われる内容ですが、「問題カード」とは異なるトピックの質問であることが多いので、まずは集中して質問を聞き取って答えられるようにしましょう。
5. カード返却と退室
試験が終了したら、問題カードを面接官に返却し、退室します。
攻略法
英検2級の面接では、社会問題も扱われます。 過去には、環境にやさしい素材、オンライン会議、屋上緑化、ペット産業、新しいエネルギー、サプリメントなどのトピックが出題されました。 それにともない、回答でもニュースやビジネスシーンで使われるような表現が求められます。
面接対策としては、以下のようなポイントを押さえておくとよいでしょう。
- 日頃からニュースや社会問題に関心を持ち、自分の意見を英語で表現する練習をしておく
- 問題カードのパッセージやイラストをよく観察し、質問の意図を理解する
- シンプルかつ的確な表現で、自分の意見を伝える
- 適切な語彙や表現を使い、流暢に話すことを心がける
- 面接官の質問にしっかりと耳を傾け、質問の意図を理解してから答える
面接官の質問の傾向と対策
英検2級の面接では、以下のような質問が多く出題される傾向にあります。
- 自分の経験や意見を問う質問
- 趣味や関心事について
- 学校生活や日常生活について
- 将来の夢や目標について
- 社会問題や時事問題に関する質問
- 環境問題やエネルギー問題について
- テクノロジーの発展と社会への影響について
- グローバル化と異文化理解について
これらの質問に対して、自分の考えをしっかりと伝えられるよう、事前の準備が大切です。 以下のような対策を立てておくとよいでしょう。
自分の経験や意見を問う質問への対策
- 自分の趣味や関心事について、具体的なエピソードを交えて説明できるようにしておく
- 学校生活や日常生活で印象に残っている出来事について、詳しく説明できるようにしておく
- 将来の夢や目標について、なぜそれを目指すのか、そのために何をしているのかを明確に伝えられるようにしておく
社会問題や時事問題に関する質問への対策
- 日頃からニュースや新聞記事に目を通し、社会問題や時事問題に関する知識を深めておく
- 自分なりの意見を持ち、それを論理的に説明できるようにしておく
- 問題の背景や原因について理解し、解決策を提示できるようにしておく
英検準2級との違い
英検2級の面接では、準2級とは異なる点があります。 準2級では日常生活での話題が中心でしたが、2級では社会問題も扱われることがあります。 具体的には、環境問題、技術革新、グローバル化など、より広範囲なトピックが出題される傾向にあります。
このような社会問題に関する質問に答えるためには、日頃からニュースや時事問題に関心を持ち、自分なりの意見を形成しておくことが大切です。 また、関連する語彙や表現を習得し、論理的に自分の考えを説明できるようにしておくことも重要です。
準2級との違いを理解し、適切な準備を行うことで、2級の面接にも自信を持って臨むことができるでしょう。
面接での英語表現のポイント
面接では、適切な英語表現を使って、自分の意見を効果的に伝えることが求められます。 以下のようなポイントを押さえておくとよいでしょう。
明確で簡潔な表現を心がける
- 複雑な文章構造は避け、シンプルでわかりやすい表現を使う
- 要点を明確に伝え、不要な情報は省く
- 繰り返しや言い直しを避け、流暢に話す
適切な語彙や表現を使う
- トピックに関連した適切な語彙を使う
- フォーマルな表現と口語表現を使い分ける
- イディオムや慣用表現を適度に取り入れる
自然な抑揚とポーズを使う
- 単調な話し方にならないよう、適度に抑揚をつける
- 重要なポイントの前後にポーズを入れ、聞き手の理解を促す
- ゆっくりとしたペースで話し、聞き手に内容が伝わるようにする
模擬面接の重要性
英検2級の面接対策では、模擬面接を行うことが非常に有効です。 模擬面接を通して、以下のようなスキルを磨くことができます。
- 実際の面接の雰囲気を体験し、緊張感に慣れる
- 面接官の質問に瞬時に反応し、適切に答える力を養う
- 自分の回答を客観的に評価し、改善点を見出す
模擬面接は、英語教師や英会話スクールなどで受けることができます。 また、友人や家族に協力してもらい、自宅でも実践することができます。 様々な質問を想定し、繰り返し練習することで、本番での自信につなげましょう。
面接当日の心構え
面接当日は、以下のような心構えで臨むことが大切です。
- 十分な睡眠をとり、体調を整える
- 面接会場に余裕をもって到着し、落ち着いて準備する
- 面接官の質問に真摯に耳を傾け、誠実に回答する
- 自分の意見を自信を持って伝える
- 面接官の反応を見ながら、柔軟に対応する
面接は、自分の英語力を発揮する絶好の機会です。 日頃の努力を信じ、自分らしさを発揮して、最高のパフォーマンスを目指しましょう。
合格点と評価基準
2級の面接・二次試験の合格点は、CSEスコアで460点です。 満点は650点であり、460点以上を取ることが合格の目安となります。
「英検CSEスコア」は、Common Scale for Englishの頭文字からとられています。(ユニバーサルなスコア尺度CSE)
さいごに
英検2級の面接試験は、約7分間で行われる面接委員とのやり取りです。 問題カードの音読や質問への回答、受験者自身の意見を問う質問などが出題されます。 社会問題に関するトピックも扱われるので、日頃からニュースなどに関心を持ち、自分の意見を英語で表現する練習をしておくことが大切です。 シンプルかつ的確な表現で自分の意見を伝え、適切な語彙や表現を使って流暢に話すことを心がけましょう。