動詞+ing(動名詞)と動詞の原形(不定詞)の使い分け、ちゃんと理解できていますか?
「I like playing soccer」と「I like to play soccer」ではどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、動名詞と不定詞の違いや使い分けのコツを、イメージを使ってわかりやすく解説します!「動名詞?それとも不定詞?」と迷わないためのポイントをお伝えします。
動詞+ingと動詞の原形の使い分けポイント
動詞+ingと動詞の原形(to不定詞)の使い分けについて解説します。
動詞+ing形の基本ルール
動詞に「ing」をつけると、「~すること」という意味になります。
たとえば、「play」は「遊ぶ」という意味ですが、「playing」にすると「遊ぶこと」という名詞のような意味になります。
例文 I like playing soccer.(私はサッカーをすることが好きです。)
この場合、「サッカーをしているイメージ」を思い浮かべている感じです。
「動詞+ing」は、行動そのものやその動作をしているイメージを伝えるときによく使います。
また、過去の経験や行動を振り返るときにもよく使われます。
動詞の原形(to不定詞)の基本ルール
「to+動詞の原形」は、まだやっていないけど「これからやること」を表します。
「未来のこと」や「目的」を伝えるときに使うことが多いんですよ。
例文 I want to play soccer.(私はサッカーをしたいです。)
この場合、「サッカーをやるぞ!」という未来の気持ちを伝えているんです。
何かを「これからしたい」「やる予定だ」と伝えるときには、この形を使います。
両方をとる動詞のニュアンスの違い
「like(好き)」のように、「動詞+ing」も「to+動詞」も両方使える動詞があります。
でも、それぞれのニュアンスが少し違うんです。
例文1 ピアノを弾く場合
- I like playing the piano.
(私はピアノを弾くことが好きです。)
→ ピアノを弾いている行為そのものを楽しんでいる感じです。 - I like to play the piano in the evening.
(私は夕方にピアノを弾くのが好きです。)
→ 「夕方に」という時間を強調し、その時間帯にピアノを弾くのが好き、というニュアンスになります。
例文2 本を読む場合
- I like reading books.
(私は本を読むことが好きです。)
→ 本を読んでいる行為自体が好きなことを表しています。 - I like to read books before bedtime.
(私は寝る前に本を読むのが好きです。)
→ 「寝る前に」というタイミングを意識した好みを伝えています。
例文3 外で運動する場合
- I like running in the park.
(私は公園で走ることが好きです。)
→ 公園で実際に走るイメージやその行為が好き、というニュアンスです。 - I like to run in the park when the weather is nice.
(私は天気が良い日に公園で走るのが好きです。)
→ 天気が良い日という条件や状況を重視した表現です。
- 「動詞+ing」:動作そのものや行為の楽しさを強調します。
- 「to+動詞」:特定の時間や条件、目的を強調します。
覚えるべき動詞リスト:動名詞を取る動詞、不定詞を取る動詞
動名詞(~ing)だけを取る動詞と、不定詞(to+動詞)だけを取る動詞は、それぞれ決まっています。以下のリストを覚えておくと便利です!
動名詞を取る動詞(~ing)
動詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
enjoy | 楽しむ | I enjoy playing soccer. |
finish | 終える | He finished writing his homework. |
avoid | 避ける | She avoids eating junk food. |
stop | やめる | They stopped watching TV. |
admit | 認める | He admitted stealing the money. |
mind | 気にする | I don’t mind waiting here. |
suggest | 提案する | She suggested going to the park. |
practice | 練習する | He practices speaking English. |
consider | 考える | She is considering moving abroad. |
deny | 否定する | He denied breaking the window. |
postpone | 延期する | We postponed meeting our friends. |
不定詞を取る動詞(to+動詞)
動詞 | 意味 | 例文 |
---|---|---|
want | したい | I want to visit Kyoto. |
need | する必要がある | He needs to study for the exam. |
decide | 決める | She decided to join the club. |
plan | 計画する | They plan to travel next summer. |
hope | 望む | I hope to see you again. |
learn | 学ぶ | He learned to play the piano. |
promise | 約束する | She promised to help me. |
try | 試みる | He tried to open the door. |
expect | 期待する | They expect to win the game. |
offer | 提供する | She offered to drive me home. |
agree | 賛成する | He agreed to join the team. |
両方を取る動詞(ニュアンスが異なる)
これらの動詞は動名詞も不定詞も取ることができますが、それぞれニュアンスが異なる場合があります。
動詞 | 意味 | 例文①(~ing) | 例文②(to+動詞) |
---|---|---|---|
like | 好き | I like reading books. | I like to read books at night. |
hate | 嫌い | I hate being late. | I hate to be late for meetings. |
prefer | 好む | She prefers working alone. | She prefers to work in the morning. |
start | 始める | They started playing basketball. | They started to play basketball. |
begin | 始める | He began studying French. | He began to study French. |
- 動名詞を取る動詞は「行動そのもの」を強調するときに使われます。
- 不定詞を取る動詞は「未来の行動」や「意図」を強調します。
stopやrememberなど、意味が変わる動詞の注意点
「stop」や「remember」などの動詞は、「動詞+ing」と「to+動詞」で意味が変わるので注意が必要です。違いをしっかり覚えれば、間違えることが少なくなりますよ!
1. stopの使い方
「stop+ing」と「stop+to+動詞」では、意味が大きく変わります。
- stop+ing 「~することをやめる」という意味。
- stop+to+動詞 「~するために立ち止まる」という意味。
例文
- The bus stopped picking up children.
(そのバスは子どもを迎えに行くのをやめました。)
→ バスが子どもを乗せるのをやめた、という状況です。 - I stopped eating junk food.
(私はジャンクフードを食べるのをやめました。)
- The bus stopped to pick up children.
(そのバスは子どもを迎えに行くために止まりました。)
→ 子どもを乗せるために一時的に止まった、という状況です。 - I stopped to eat lunch.
(私は昼ごはんを食べるために立ち止まりました。)
2. rememberの使い方
「remember+ing」と「remember+to+動詞」でも意味が変わります。
- remember+ing 「(過去に)~したことを覚えている」という意味。
- remember+to+動詞 「(これから)~することを覚えている」という意味。
例文
- I remember meeting you at the party.
(私はそのパーティーであなたに会ったことを覚えています。)
→ 過去の出来事を振り返っています。 - She remembers talking to her teacher.
(彼女は先生と話したことを覚えています。)
- I remembered to bring my homework.
(私は宿題を持ってくることを覚えていました。)
→ 宿題を持ってくることを忘れずに実行した、という意味です。 - She remembered to talk to her teacher.
(彼女は先生に話しかけることを忘れませんでした。)
3. forgetの使い方
「forget+ing」と「forget+to+動詞」も違います。
- forget+ing 「~したことを忘れる」という意味。
- forget+to+動詞 「~することを忘れる」という意味。
例文
- I’ll never forget meeting you.
(あなたに会ったことを忘れません。)
→ 過去の出来事について話しています。 - She forgot telling him the secret.
(彼女は彼に秘密を話したことを忘れていました。)
- I forgot to lock the door.
(ドアに鍵をかけるのを忘れました。)
→ これからすべきことを忘れてしまった、という意味です。 - She forgot to tell him the secret.
(彼女は彼に秘密を話すのを忘れました。)
4. tryの使い方
「try+ing」と「try+to+動詞」でもニュアンスが異なります。
- try+ing 「試しに~してみる」という意味。
- try+to+動詞 「~しようと努力する」という意味。
例文
- I tried calling him, but he didn’t answer.
(彼に電話をかけてみたけど、出ませんでした。)
→ 電話をかけるという方法を試した、というニュアンスです。 - She tried baking a new cake recipe.
(彼女は新しいケーキのレシピを試してみました。)
- I tried to call him, but my phone wasn’t working.
(彼に電話をかけようとしましたが、携帯が壊れていました。)
→ 電話をかけようと努力したが失敗した、という意味です。 - She tried to bake a cake for the party.
(彼女はパーティーのためにケーキを焼こうとしましたが、うまくいきませんでした。)
- stop やめるか、~するために止まるか。
- remember 過去を覚えているか、これからの行動を忘れないか。
- forget 過去を忘れるか、これからの行動を忘れるか。
- try 試してみるか、努力するか。
これらの動詞は、意味の違いが文章の全体の意味を大きく変えるので、注意して使ってみてください!
現在分詞と不定詞の違いを理解しよう
現在分詞(動詞+ing)と不定詞(to+動詞)は、似たような場面で使われることがありますが、ニュアンスに違いがあります。ここでは、それぞれの特徴をわかりやすく説明します。
現在分詞(-ing)の持つ「イキイキ感」
現在分詞(動詞+ing)は、動作や行為そのものを「ありありと」イメージさせるものです。行動そのものが生き生きとして目の前にあるような感じを伝えたいときに使います。
例文
- I enjoy swimming in the sea.
(私は海で泳ぐことを楽しみます。)
→ 海で泳いでいる場面を思い浮かべながら、その行動そのものを楽しんでいる感じです。 - The man running in the park is my uncle.
(公園で走っている男性は私の叔父です。)
→ 公園で今まさに走っている姿が頭に浮かびます。 - I saw her painting a picture.
(私は彼女が絵を描いているのを見ました。)
→ 絵を描く行為が進行中で、生き生きとした場面を伝えています。
不定詞(to+動詞)の持つ「未来志向」
不定詞(to+動詞)は、まだ行っていない「未来の行動」や「目的」を伝えます。行動そのものよりも、その行動が目指す結果や目的に重点を置くニュアンスがあります。
例文
- I want to swim in the sea.
(私は海で泳ぎたいです。)
→ 泳ぎたいという未来の希望や意図を伝えています。 - He stopped to buy a drink.
(彼は飲み物を買うために立ち止まりました。)
→ 「飲み物を買う」という目的のために行動をとめています。 - She decided to study abroad.
(彼女は留学することを決めました。)
→ 留学するという未来の計画や意志を表しています。
実用例から学ぶ使い分けのコツ
現在分詞と不定詞がどう違うのか、よくある場面を例に挙げてさらに詳しく解説します。
例文1 見る(see)場合の違い
- I saw him climbing a tree.
(私は彼が木に登っているのを見ました。)
→ 木に登っている行為が進行中で、まさにその場面を見ている感じです。 - I saw him start to climb a tree.
(私は彼が木に登り始めるのを見ました。)
→ 木に登ろうとする最初の行動や意図を見た、というニュアンスです。
例文2 勉強する(study)場合の違い
- She is studying hard for the test.
(彼女はテストのために一生懸命勉強しています。)
→ 勉強している状況が目に浮かぶ表現です。 - She plans to study hard for the test.
(彼女はテストのために一生懸命勉強する計画を立てています。)
→ 勉強するという未来の意図や計画を強調しています。
会話で使えるポイントと練習例
どちらを使うべきか迷ったときは、以下を考えてみましょう。
- 行動そのものを伝えたい? → 現在分詞(-ing)を使う。
- 未来の意図や目的を伝えたい? → 不定詞(to+動詞)を使う。
練習例
- I enjoy _______ (watch) movies on weekends.
(週末に映画を見ることを楽しみます。) - He decided _______ (go) to the party tonight.
(彼は今夜パーティーに行くことを決めました。) - I saw a dog _______ (run) across the street.
(私は犬が道を走っているのを見ました。)
答え 1.watching 2.to go 3.running
- 現在分詞(-ing) 「生き生きとした行動」や「進行中の様子」を伝える。
- 不定詞(to+動詞) 「未来の計画」や「目的」を伝える。
動名詞と不定詞のイメージを活用した暗記法
動名詞(動詞+ing)と不定詞(to+動詞)の違いを覚えるのは少し難しく感じるかもしれません。
でも、イメージをつかめば、楽しく覚えることができますよ。ここでは、暗記しやすい方法を紹介します!
覚えやすい語呂合わせとリスト活用術
動名詞を使う動詞と、不定詞を使う動詞はそれぞれ決まっているので、リズムにのせて覚えると簡単です!
動名詞(~ing)を使う動詞 「エンジョイ、ストップ、アボイドの歌」
「enjoy」「stop」「avoid」など、動名詞をとる動詞は行動そのものを強調します。この歌で覚えちゃいましょう!
♪「エンジョイ、ストップ、アボイド」
「フィニッシュ、サジェスト、プラクティス」
「みんな動名詞、イングでOK~!」
不定詞(to+動詞)を使う動詞 「トゥが未来を連れてくる」
「want」「need」「decide」など、不定詞をとる動詞は未来の行動や目的を表します。覚えるときに「トゥの先には未来がある」とイメージしましょう!
例文
- I want to visit Tokyo Disneyland.
(私は東京ディズニーランドに行きたい。) - She decided to study harder.
(彼女はもっと一生懸命勉強することを決めた。)
動詞リストをイメージで学ぶメリット
ただリストを丸暗記するだけではなく、動詞の使い方をイメージと結びつけると覚えやすくなります。
動名詞(~ing)のイメージ
- 「その行動をしているところを想像する」
例)I enjoy swimming in the pool.
→ プールで泳いでいる自分を想像してみましょう! - 「すでにやったことや習慣」
例)He stopped playing video games every day.
→ 彼が毎日ゲームをするのをやめたところをイメージしてみましょう。
不定詞(to+動詞)のイメージ
- 「これからやることや目的」
例)I need to finish my homework.
→ 宿題を終わらせなきゃ!という未来を思い浮かべてみてください。 - 「何かを目指している様子」
例)She hopes to win the game.
→ 試合に勝つことを目指している場面を想像してみましょう。
実践的な例文で応用力を鍛える方法
実際に動名詞や不定詞を使った例文を練習すると、どんどん身につきます!以下の文を完成させてみてください。
練習問題
- I enjoy _______ (play) soccer with my friends.
- She decided _______ (join) the tennis club.
- He stopped _______ (watch) TV and started studying.
- We plan _______ (travel) to Kyoto next summer.
答え 1. playing 2. to join 3. watching 4. to travel
暗記を助けるちょっとしたコツ
絵を描いてみる
動名詞は「行動の絵」、不定詞は「目的地の絵」を描くと記憶に残りやすいです。
- 動名詞 「泳いでいる人の絵」
- 不定詞 「プールに向かう人の絵」
ストーリーを作る
自分の好きなことをテーマにしたストーリーを作ってみましょう!
例文
- I enjoy reading books.
- I plan to read a new book this weekend.
ストーリーを考えることで、自然と違いが身につきますよ。
- 動名詞(~ing)「行動をそのままイメージ」→ enjoy, stop, avoidなど。
- 不定詞(to+動詞)「未来や目的をイメージ」→ want, decide, needなど。
まとめ
動詞+ing(動名詞)と動詞の原形(不定詞)の使い分けは、イメージを活用することでスムーズに理解できます。
動名詞は「その行動そのもの」を生き生きと描写し、不定詞は「未来の意図や目的」を表すニュアンスがあります。たとえば、「I enjoy swimming」は泳ぐ行為そのものを楽しむ気持ちを伝え、「I want to swim」はこれから泳ぎたいという未来の意志を示します。
また、stopやrememberのように、動名詞と不定詞で意味が変わる動詞にも注意が必要です。それぞれの違いをしっかり覚えれば、間違いを防ぎ、自然な英語表現が身につきますよ。
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